当クリニックでの最新のトピックをお知らせいたします。

平成20年10月 VEAUTYより取材を受けました!
平成19年03月 藤野クリニック不妊治療セミナー報告
平成17年11月 藤野クリニック不妊治療セミナー報告
平成17年07月 藤野クリニック不妊治療セミナー報告
平成17年05月 白血病の患者さんの卵子保存について
平成17年04月 藤野クリニックの研究、学会活動について
平成17年03月 藤野クリニック不妊治療セミナー報告
平成17年02月 アンケート調査の結果発表
平成16年12月 11月の妊娠率50%!!
平成16年11月 週刊朝日2004.10.8号の“不妊治療の「いい病院」”という記事に掲載されました。
平成16年10月 凍結胚盤胞移植妊娠率

前回は藤野クリニックの学会、研究活動についてお話をしました。
今回は当院が啓蒙活動に力を注いでいる、白血病の患者さんの卵子保存についてお話をさせていただきます。
白血病は比較的若い方に発症する血液の悪性疾患で、その治療は複数の抗癌剤を組み合わせて行われるのが一般的です。また、抗癌剤治療でも病勢が落ち着かないときには、腫瘍細胞に放射線を照射した後、骨髄移植が行われます。このような薬、放射線、骨髄移植など様々な分野の専門知識を集結した集学的治療によって、一昔前までは不治の病であった白血病が、現在では高い確率で克服できる病気になってきたわけです。しかし、これらの治療の好ましくない副作用のひとつに、抗癌剤や放射線に非常に弱い生殖器官(精巣、卵巣)の働きも永遠に失われてしまうということがあります。すなわち、“病気は治ったけれども、赤ちゃんは諦めなければいけない。”という悲しい状態が生じてしまうわけです。
一方で、近年の体外受精などに代表される生殖医療の発達は著しく、数年前までは不可能と考えられていたことが次々と可能になってきています。その一つに未受精卵子の凍結保存があります。未受精卵子すなわち受精していない卵子はとても脆弱な細胞で凍結保存することはできませんでした。これが硝子化凍結法という技術で凍結できるようになったわけです。この技術を用いれば、白血病の治療の前に卵子を採卵、凍結保存し、白血病治療を十分に行い病気を完治させ、その後保存した卵子を用いて妊娠するという選択肢も可能になってきたわけです。すなわち“まず卵子を凍結保存し、病気をしっかり治してから赤ちゃんを作る。”という夢が現実味を帯びてきたわけです。
白血病の患者さんを前にした医師は、当然のことながら、まずは病気をしっかり治すことを第一に考えますから、病気が治った後の患者さんの生活のクオリティーに関してはどうしても二の次になりがちです。このような現状を改善するために、白血病治療に携わる医師ばかりでなく、白血病の患者さん、その家族ひとりひとりの方が、自分達が選択できるようになった治療法について、もっと多くの正確な情報を知りうる環境が必要と考え、当クリニックでは啓蒙活動を行っているわけです。
現在、10人以上の方の卵子が凍結され、当クリニック培養室の液体窒素の中で赤ちゃんになる日を夢みて眠っています。

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