脳の視床下部から分泌されるGnRHというホルモンが下垂体を刺激すると下垂体からLHと呼ばれるホルモンが多量に分泌されます(これをLHサージと呼びます)。そして、その約36時間後に排卵がおこります。体外受精をおこなう際、成熟した卵子を採卵できるのは排卵直前の5〜6時間の間だけです。GnRH antagonist(アンタゴニスト)はGnRHの働きに拮抗してLHサージの発来を抑え、予期せぬ時期に排卵がおこるのを防ぐ薬剤です。欧米では2〜3年前から日常診療に用いられていますが、日本では平成17年春頃に正式に認可される予定です。 卵胞径が12mmを越える頃からHMGと併用して1〜2日おきに数本を使う方法が一般的ですが、当院では卵胞ホルモンやLHを注意深く観察することにより、採卵3日前に一度だけアンタゴニストを使用する自然周期採卵法を行っています。

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