
| 子宮内膜症は20才代から40才代の女性において多く認められる病気で、本来、子宮腔内にある子宮内膜組織が子宮筋層内、卵巣、卵管、腹膜など子宮の外側にこぼれ出て、そこで生理周期とともに増殖、出血する病気のことです。子宮の外側で増殖する子宮内膜は一般的に広い範囲に増殖し毎月の生理の度に血液が溜まり、周りの組織と癒着して様々な症状を惹き起こします。 |
| 最近ではいわゆる環境ホルモン、特にダイオキシンとの関係が注目されています。アメリカにおける研究ではダイオキシンを微量に投与していたサルに子宮内膜症の発症がより多く認められ、さらにより重症化したことが報告されています。これらのことからも、現代人に増加している子宮内膜症の原因あるいは誘因としてダイオキシンがクローズアップされていることも事実です。 |
| 症状としてはひどい生理痛、過多月経等の月経困難症や、セックスの時の痛み、排便時の痛み等があります。そしてこの子宮内膜症による症状は年齢とともに痛みがだんだんひどくなることが特徴的です。また、子宮内膜症は女性側の原因による不妊症の大きな要因となります。つまり、卵巣に血液が溜まることにより卵巣に毎月作られる卵子の質が低下し受精能力が低下したり、卵管が癒着して排卵される卵子のピックアップや輸送が出来なくなるためです。 |
| ところでこのように女性を悩ます子宮内膜症の治療方法には開腹手術や腹腔鏡手術などの手術療法や、ホルモン療法などがありますが年齢や症状、出産の希望の有無で治療方針が大きく変わります。とくに不妊症でお困りの方、出産の希望の有る方はホルモン療法が中心となり、偽妊娠療法(黄体ホルモン剤)・偽閉経療法(GnRH製剤)などが治療法として選択されることが多いようです。
この子宮内膜症は女性側の原因による不妊症の大きな要因となります。すなわち卵管癒着による卵細胞のピックアップ障害や卵管における卵細胞の輸送障害。さらに子宮内膜症の発症や進行に関与するといわれる腹腔内マクロフアージやサイトカインの分泌など免疫系の異常も受精障害や着床障害などを引き起こすと報告されています。また、卵巣子宮内膜症の場合、卵巣に血液が貯留し、いわゆる”チョコレート嚢腫”を形成し、卵巣内環境の低下や卵細胞のクオリティーの低下が原因による、受精能力の低下が引き起こされる可能性も考えられます。また、子宮内膜症患者の血清には受精障害や胚細胞の成長を障害する物質の存在も示唆されています。
|
 |
Copyright (C) 2008 Fujino Ladies' Clinic. All Rights
Reserved.