体外受精とは、精子と卵子が一つになった受精卵を子宮の中に戻す方法なので結果としての妊娠率は人工授精に比べかなり高くなることが期待できます。その方法は簡単に述べますと、排卵直前の卵子を卵巣の中の卵胞という袋から超音波断層装置を使って吸い出してきます。この卵子に遠心分離して綺麗に調整した精子を混ぜ体内と同じくらいの温度と湿度に調節した暗いインキュベーターといわれる箱の中で受精し細胞分裂するのを約2日間待ちます。約2日後に4分割くらいに細胞分裂した受精卵を子宮の内膜の間にそっと置いてくるのです。その結果、着床がスムーズにいけば2週間後に妊娠反応が出ます。しかしながら20年程前に究極の不妊症治療といわれて登場した体外受精法も妊娠率は20〜30%と決して満足する成績ではありません。これは受精卵が子宮の中に根ずく着床のハッキリとしたメカニズムがまだまだ十分に解明されていないからです。
体外受精を受けるには、多くの卵を子宮に戻して妊娠の確率を上げるために強い排卵誘発剤 を用いる刺激周期法と、自然排卵のタイミングに合わせた自然周期法による卵の採取、及び 凍結卵を融解して子宮に戻す方法があります。  いずれの方法でも、生理周期に合わせた排卵誘発及び体外受精による治療が必要になりま す。不妊検査による結果と不妊の原因及び過去の妊娠歴の有無等に基づいてより適切な治療 スケジュールを立て、可能な限り短期間に妊娠が可能な方法を考えます。
当院での体外受精での特徴
1)自然周期  2)無麻酔採卵(極めて細かい針を使用) 3)胚盤胞凍結
採 卵
月経2日ないし3日目に超音波検査とホルモン検査を 実施し、卵胞刺激法を決定します。
卵胞の発育をモニタリングし、卵胞の成熟を待ちhCG/GnRHaを投与して排卵を誘発します。
hCG/GnRHa投与32〜36時間後に採卵すると同時に精液の採取、運動精子の回収。
卵子
卵子と精子
受精卵
分割卵
媒精(顕微授精):採卵後、4〜6時間精子を前培養後、卵に媒精または顕微鏡下で精子を注入。
媒精の翌日には受精の確認を行います。
胚移植
次の日に分割が確認できれば、受精卵の発育をみて子宮に戻します。
 (胚盤胞移植も可能です。)
移植2週間後に尿、血液中のβhCGというホルモンを測定し、初期妊娠を判定します。
さらに1週間後には、超音波検査で胎嚢を確認します。
次の1週間後には、児心拍の確認を行います。

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